2009年9月16日水曜日

確率

子どもができるということで折々考えさせるのが、確率の問題。
確率って、いかにも正確な客観的情報で、とても有用だけど、あることが生じる確率は、100%か0%でない限りは、誰しも起こりうる可能性があるし、また起こらない可能性もあるということで・・・0.1%だったとしても、1000人のうちの1人にあたってしまう(あたることのできる)かもしれないということ。

最近はヒブワクチンの接種に関連してこのことを考えている。

ヒブワクチン。接種しなきゃと思ったのがつい先日。そして最寄の病院に問い合わせると6ヶ月-1年待ちといわれた。ちょっと調べてみると(ヒブワクチンとググって最初に出てきたページを見た程度だが)、ワクチンが未認可だったときの日本では、年間約600人の子どもがヒブによる髄膜炎に罹り、その約半数は生後6ヶ月から1歳で、かかると5%が死亡、20%前後に重い後遺症が残っていたと推測されるということだ。2007年にはほぼ109万人生まれているので、ものすごく単純に考えてみると(この計算は厳密には不正確だろうが)、0.01%にヒブによる死亡もしくは後遺症が生じることになる。それって1万人にひとり。。。。

ワクチンが不足するなか、診療所より総合病院のほうが、分配数が多いということで、総合病院に問い合わせると、2,3ヶ月待ちといわれた。でもまずは、一度小児科にかかり、説明を受けないといけない。しかもどうやらその説明の中には、このワクチンが日本ではBSEに関連して危険とされる牛の部位を用いており、理論上はリスクがないわけではないから、それを承諾した上でないといけないらしい。病院に行って、新たなウイルスをもらってくる可能性だって高いだろう。

思い返せば、わが子がまだお腹の中にいた最初のころは、高齢出産ゆえに、正直、先天性の異常(異常という言葉はどうかとも思うが)が怖くてならなかった。結局、出生前診断となる羊水検査等は受ける決断ができないまま時がたってしまったが、例えば30代後半の女性がダウン症を持つ赤ちゃんを出産する確率は大体300分の1強という説明があった。それって、1000人に3人。。。

ヒブによる後遺症や死亡とダウン症として生まれてくることではまったく意味合いが異なる。とはいえ当然のことながら、「普通に」発達して、健康な方がいいと考えれば、いずれもわが子に生じることを敢えて望む親はいないだろう。ではそうした事態を未然に防ぐにはどうすればよいのか、また未然に防ぐことは何を意味するのか、あるいは新たにどういった事態を引き起こすのか。。。

親としてどのような行動を取ることで、わが子のよりよき生に責任を取ることができるのか、なかなか悩ましい。実際に、将来、どんなことがおきるのかなんてわからない。

先々週末に会ってきた日本最高齢のゾウ、ウメ子が死んだ。。。本当に悲しい。画像は、先々週末のウメ子。

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