2011年3月26日土曜日

2011年3月25日 15:30 UTCおよび15:45UTCに行われたIAEAの福島原発事故に関するアップデートログ 

思っていたよりもIAEAの報告は一般的(すぎ)なので、一部のみ粗訳です。
いろんなウェブページを見ていると、すでにチェルノブイリの事故当時に放出された放射能の量(?)を超えているなどという記述もありました。 子供の甲状腺検査に関しても、数量データはありませんでした。。。。

福島県原子力事故に関するIAEAの摘要(2011年3月25日、15:30 UTC)

○現状
過去24時間において、福島第一原発の状況には大きな変化はなかった。いくつかのポジティブな動向がある一方で、深刻な懸念を有する不明瞭なエリアは残されている。

(上記を踏まえて略)

○放射線モニタリング

福島第一原発現地での放射線モニタリングでは、線量率の減少がみられる。

放射能の沈着は、日本当局により、47都道府県で毎日監視されている。 3月23-24日の間に、放射能の追加的な堆積が47都道府県中7都道府県で検出された。値には顕著な差異があり、平方メートルあたりのヨウ素131は42~16,000ベクレル、平方メートルあたりのセシウム137の最高値は210ベクレルに上った。東京の新宿区では、ヨウ素131の平方メートル当たりの蓄積は13000ベクレル増加し、セシウム137は平方メートル当たり160ベクレル増加した。

海洋環境に関しては、空気と海水のサンプリングは日本の文部科学省によって実施続行中である。結果は、評価のためのIAEAのモナコの研究室に送られた。

海洋環境における測定は、3月23日とその翌日に、当該原発から沖合30キロ地点と放電地点(discharge points)から330メートルの地点で行われている。3月25日までに利用可能なデータ値は、ヨウ素- 31(131?)(約80ベクレル/リットル)とセシウム137(リットル当たり約26ベクレル)を示している。この汚染は、概ね、海流の巡廻よりは、大気中の放射性降下物によるものであると考えられる。この初期的な海面表面の汚染は、海洋で急速に希釈されると予測される。ヨウ素131の半減期(8日)と比較するとセシウム- 137の半減期(30年)は長期間にわたるため、より重要となる。これらの放射性核種の分散のモデリングは、開始されており、間もなく最初の結果が利用可能(公表)される。(放射性物質の)海洋での拡散は、当然、大気中でのそれよりもはるかに遅い。

(食品・飲料水に関する部分は、日本での一般報道と同様で、省略)

3月25日、IAEAの放射線モニタリングチームは、福島第一原発から、34、62キロの地点で追加測定を行った。線量率は毎時8.8,0.73マイクロシーベルトであった。同じ場所でのβ-γ汚染測定の結果は、平方メートルあたり0.96,0.07メガベクレルであった。

天野事務局長は国連事務総長や事故に関する他の国連組織のヘッドらと、ビデオ会議を行った。加えて、IAEAの主導で、国際機関の放射能共同管理計画(JPLAN)(?)を介して緊密な連携が継続される。

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福島第一原子力事故のアップデート(3月25日15:45 UTC)

日本当局は24日、福島県原発周辺の避難所で66人の子供(このうち14人は幼児)に対して、甲状腺の検査を実施したことをIAEAに報告した。この検査は、川俣町保健センター(福島第一原子力発電所の40-50キロ地点)と川俣町の山木屋支所(福島第一原発から30-40キロ)で行われた。

3月25日の原子力安全保安院のプレスリリースによると、検査結果は、1〜6歳の14人の乳幼児を含む全66人の子供の線量率dose rateは、バックグラウンド(?)のレベルと比較して大きな差異はなく、原子力安全委員会の見解に照らしても問題のないレベルとされた。

(原発のⅠ-4号機に関して1パラグラフは略)

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